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頭痛

●概要
 頭部に生じる痛みや不快感の総称です。

●原因
 頭痛には様々な原因がありますが、筋肉の緊張や血管の拡張が関係することがあります。
 痛みが強い場合などでは、脳や血管の病気のような重度な原因もあります。
そのような場合は医療機関の受診が必要です。

[1]筋肉が原因の場合
 多くは緊張型頭痛といいます。側頭筋など頭を囲んでいる筋肉が緊張し、締め付けられるような痛みが生じます。同じ姿勢を維持するなどで首の筋肉が緊張してしまった場合も生じます。

[2]血管拡張が原因の場合
 多くは片頭痛と言われるものです。血管が拡張してしまった結果、周囲の神経が刺激されて痛みが生じると考えられています。

 
●緊張型頭痛に関する鍼灸の論文紹介
【鍼施術による緊張型頭痛患者の頭痛日記の変化】
 この論文では、緊張型頭痛の患者さんを、通常の鍼施術を行う群、浅く刺すなどの軽い鍼施術を行う群、鍼施術を行わない群の3つに分け、頭痛が起こった日数を比較しています。
 その結果、鍼施術を行った群では、鍼施術を行わなかった群と比べて、頭痛の日数が50%以上減少した患者さんの割合が高くなりました。
 通常の鍼施術を行った群と軽い鍼施術を行った群との間では、統計学的に明確な差は認められませんでしたが、通常の鍼施術を行った群の方が頭痛の日数は減少していました。
 この結果について、著者らは、鍼刺激による局所的な循環の変化に加え、痛みを抑える神経の仕組みが関係している可能性を考察しています。また、鍼施術そのものに対する期待など、心理的な要因が結果に影響した可能性についても考察しています。

 

引用

Melchart D, Streng A, Hoppe A, Brinkhaus B, Witt C, Wagenpfeil S, Pfaffenrath V, Hammes M, Hummelsberger J, Irnich D, Weidenhammer W, Willich SN, Linde K. Acupuncture in patients with tension-type headache: randomised controlled trial. BMJ. 2005 Aug 13;331(7513):376-82. doi: 10.1136/bmj.38512.405440.8F. Epub 2005 Jul 29. PMID: 16055451; PMCID: PMC1184247.

●片頭痛に関する鍼灸の論文紹介
【鍼施術による片頭痛の予防について】
 この論文では、前兆のない片頭痛の患者さんを対象に、鍼施術を行う群と、偽の鍼(シャム鍼)による施術を行う群に分け、片頭痛の発症頻度や痛みの強さなどを比較しています。
 その結果、鍼施術を行った群では、シャム鍼の群と比べて片頭痛の発症頻度が減少しましたが、統計学的に明確な差は認められませんでした。一方、痛みの強さについては、鍼施術を行った群で統計学的に有意な減少が認められました。
 この結果について、著者らは、鍼刺激によって脳における痛みの処理に変化が生じたことや、下行性疼痛抑制系などの痛みを抑える仕組みが関与した可能性を考察しています。
 

引用

Sun M, Xie C, Wang Y, Yang X, Dong L, Guo T, Chen X, Luo J, Zhang Y, Ni X, Liu L, Chen J, Zhou S, Zhao L. The Prophylactic Effect of Acupuncture for Migraine Without Aura: A Randomized, Sham-Controlled, Clinical Trial. J Evid Based Med. 2025 Sep;18(3):e70059. doi: 10.1111/jebm.70059. Epub 2025 Aug 21. PMID: 40841679; PMCID: PMC12506941.

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