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坐骨神経痛

●概要
 腰やお尻から足にかけて現れる痛みやしびれ、動かしにくさなどの症状を坐骨神経痛といいます。

●原因
 腰やお尻などで神経が圧迫されたり刺激されたりすることで、その神経が支配する足先まで症状が出る場合があります。
 有名な疾患には、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などがあります。梨状筋症候群など筋肉の緊張が原因の場合もあります。
●坐骨神経痛に関する鍼灸の論文紹介
【鍼施術による椎間板ヘルニア患者の神経痛の変化】
 この論文では、腰椎椎間板ヘルニアに起因する慢性的な坐骨神経痛の患者さんを対象に、鍼施術を行う群と偽の鍼施術を行う群に分け、痛みの強さなどの変化を比較しています。
 その結果、鍼施術を行った群では、施術開始時と比較して4週目の痛みの強さが有意に減少しました。また、偽の鍼施術を行った群と比較しても、鍼施術を行った群でより大きな改善が認められました。

 

引用

Tu JF, Shi GX, Yan SY, Ni GX, Yu FT, Cai GW, Liu ZS, Ma CY, Wang LQ, Yang JW, Zhou XQ, Meng XL, Fu HY, Li J, Wan WJ, Sun TH, Wang XZ, Liu CZ. Acupuncture vs Sham Acupuncture for Chronic Sciatica From Herniated Disk: A Randomized Clinical Trial. JAMA Intern Med. 2024 Dec 1;184(12):1417-1424. doi: 10.1001/jamainternmed.2024.5463. PMID: 39401008; PMCID: PMC11581490.

 

【鍼施術による脊柱管狭窄症の歩行の変化】
 この論文では、腰部脊柱管狭窄症の患者さんを、薬物療法を行う群、運動療法を行う群、鍼施術を行う群の3群に分け、歩行機能や自覚症状を評価する指標(Zurich Claudication Questionnaire)の変化を比較しています。
 その結果、3群すべてで施術後に症状の重症度が有意に改善しました。また、身体機能については、鍼施術を行った群が他の群と比較して、より大きな改善を示しました。
 この結果について、著者らは、鍼刺激によって痛みを感じる閾値が上昇したことや、局所の筋血流が増加したことなどが、筋肉の過度な緊張を抑えることにつながった可能性を考察しています。また、鍼施術に伴う触診や手技による安心感なども、結果に影響した可能性について考察しています。

 

引用

Oka H, Matsudaira K, Takano Y, Kasuya D, Niiya M, Tonosu J, Fukushima M, Oshima Y, Fujii T, Tanaka S, Inanami H. A comparative study of three conservative treatments in patients with lumbar spinal stenosis: lumbar spinal stenosis with acupuncture and physical therapy study (LAP study). BMC Complement Altern Med. 2018 Jan 19;18(1):19. doi: 10.1186/s12906-018-2087-y. PMID: 29351748; PMCID: PMC5775532.

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